<症例情報>
大型のMIX犬
8歳 避妊済みの女の子 32kg
主訴:散歩中に急にどこかを痛がってキャンと鳴いた。それ以降、背中を触ることを極端に嫌がる
→検査の結果、背中の痛みを認めた
▷▶詳しい検査のためMRIへ
<検査結果>
・胸の脊髄(神経)の一部に異常
・その部位の椎間板内容物の減少
・脊髄への圧迫はない
→椎間板ヘルニアの中でも
“急性非圧迫性随核逸脱”と診断
<急性非圧迫性髄核逸脱(ANNPE)
(ANNPE:Acute Non-compressive Nucleus Pulposus Extrusion)>
激しい運動や外傷などで急激に椎間板へ圧が加わると、髄核(椎間板の中心部にある柔らかい構造)が押し出されこれにより脊髄を損傷した後に消えていくため、脊髄への圧迫はほぼ残らないタイプの椎間板ヘルニアのことをいう
脊髄への圧迫がないため、外科的治療が必要ないことが多い
当院では精度の高いMRIで検査ができるため、ヘルニアの種類まで診断がつき、その後の治療も適切に選ぶことができます
<MRIって?>
MRIは磁気共鳴画像診断とも呼び、強力な磁力と電波により、臓器や血管などを画像化する検査
*当院では、高崎市の「MGL付属高度動物医療センター」にてMRI検査を実施しております。
当院からの指示があった場合を除き、まずは富岡総合医療センターをご受診下さい。