<症例情報>

ラブラドールレトリーバー
6歳 避妊済みの女の子
主訴:突然立てなくなり、今日になって呼吸がかなり弱くなってきた。レントゲン検査で異常は認められず、神経の検査では四肢の麻痺を認めた
→精査のためMRI検査へ
<MRI検査の結果>

*頚髄のほぼ全域が異常に白く認められた
臨床症状とも合わせ、出血を伴う脳脊髄の壊死を疑う
*首を走っている太い神経
<診断>

本症例は死後解剖まで実施され、脊髄軟化症という診断となった。
しかし発症した原因は解明されなかった。
<脊髄軟化症(encephalomyelomalacia)>
脊髄軟化症とは脊髄の強い損傷により、進行性に脊髄が壊死していく病気。
椎間板ヘルニアにより二次的に発症することが多い、その他の脊髄に影響を与える疾患(脊髄梗塞、脊髄炎など)でも発症することがある。
現在確立された治療法はなく、発症したら最終的に1週間程度で亡くなってしまうことが多い怖い病気。
<MRIって?>

MRIは磁気共鳴画像診断とも呼び、強力な磁力と電波により臓器や血管などを画像化する検査。
*当院では、高崎市の「MGL付属高度動物医療センター」にてMRI検査を実施しております。
当院からの指示があった場合を除き、まずは富岡総合医療センターをご受診下さい。