case

診療実績

TOP > #18 頚部脊椎脊髄症(ウォブラー症候群)(飼い主様用)
2025.11.23
画像で見る病気(飼い主様向け)
#18 頚部脊椎脊髄症(ウォブラー症候群)(飼い主様用)

<症例情報>

#18 頚部脊椎脊髄症(ウォブラー症候群)

バーニーズマウンテンドッグ
5歳 去勢済みの男の子

 

主訴:最近首が痛そうで下を向くことが多く、後ろ足や前足にも力が入りにくい様子が見られるようになったとのことで来院。来院時には四肢の足先の反応が鈍くなっていることが分かった。
→神経系の精査のためMRI検査へ

 

 

<検査結果>

[MR画像 矢状断像 T2強調画像]
[MR画像 矢状断像 T2強調画像]

第5および第6頚椎*の間における脊髄が上下から圧迫されている所見があり、明らかな椎間板の突出は認められない。

 

*首の神経(脊髄)を囲っている骨

 

 

<診断>

[MR画像 背断像 T2強調画像]
[MR画像 背断像 T2強調画像]
[MR画像 横断像(C5-6) T2強調画像]
[MR画像 横断像(C5-6) T2強調画像]

この所見から脊椎の骨の増殖によって、脊髄が左右から圧迫される。
頚部脊椎脊髄症(ウォブラー症候群)と診断。

 

 

 

<頚部脊椎脊髄症:ウォブラー症候群(Cervical Spondylomyelopathy)>

ドーベルマンやグレートデーンなどの大型犬・超大型犬に見られる頚椎の病気。
脊柱管*が細くなることで首の脊髄が圧迫されることが特徴。
骨の変化によって起こる頚部脊椎脊髄症は比較的若い犬に多くみられる。

 

症状はゆっくり進行し、首の脊髄が圧迫されるため四肢全体に影響が出ることがある。

 

*脊髄が通っている背骨のトンネル状の構造

 

 

<MRIって?>

MRI

MRIは磁気共鳴画像診断とも呼び、強力な磁力と電波により臓器や血管などを画像化する検査。
頚部脊椎脊髄症はゆっくり進行するため、初期は気付きにくい場合がありますが、進行すると最終的には立てなくなる可能性があります。
特に大型犬では立てなくなってしまった際の体への負担が小型犬よりも大きくなります。
四肢の動きに少しでも気になる変化がありましたら、いつでもご相談ください。

 

 

 

*当院では、高崎市の「MGL付属高度動物医療センター」にてMRI検査を実施しております。
当院からの指示があった場合を除き、まずは富岡総合医療センターをご受診下さい。