東洋医療科専門外来の特徴
当院では、人の鍼灸師の資格も持ち、東洋医療に精通した専門の獣医師による東洋医療科専門外来を行っています。
東洋医療とは、東洋（日本、中国、朝鮮半島など）に起源を持つ伝統的な医療を指し、一般に生薬などを用いた漢方医学と、経穴を鍼や灸で刺激する鍼灸医学を含みます。当院における東洋医療は、漢方医学、鍼灸医学に人医学における理学療法も取り入れ、動物の体に最適化させたものです。可能な限り薬物は使わず、ペットが本来もつ免疫力による病気の予防、慢性的に繰り返しおこる疾患(下痢や嘔吐、皮膚アレルギーなど)に対する体質改善、運動器の手術後の回復を早めるリハビリテーション、さらには緩和療法による終末期医療など、これまでの西洋医学にはないアプローチで、飼い主様とともにペットの健康回復・維持を目指します。
診察日について
診察は月に1度になります。受診をご希望の際は病院までご確認ください。
担当医の紹介
中桐 由貴先⽣ Dr. Nakagiri Yuki
「病気になってから治療する」という今までの動物病院の概念にとらわれず、普段の生活上での心や身体のケア、食生活など様々な面から、動物の健康寿命を延ばして行きたいと考えています。
動物たちと人間（飼い主さん）との関係をより良いものにできるよう、お手伝いできたら嬉しいです。
施術メニュー
当院では動物への負担を極力少なくするため、髪の毛ほどの細さの鍼を使用しております。さらに、より効果的な施術を行うため電気鍼での施術も行っています。
東洋医学の理論を柱にしたツボ・経絡マッサージやリンパマッサージなど、動物の健康維持と機能回復を目的にしたマッサージ施術を行います。
歩行意欲がない、排尿困難などの慢性疾患がある子にはもちろん、健康な子にも処方しております。粒状ですが、苦手なワンちゃん猫ちゃんには甘いシロップ状にしてお出しいたします。
中国伝統医学をベースとし、体調、症状、体質、季節などに合わせ「食養（病気予防の為の食事）」および「食療（病気になったときに補助治療の為の食事）」についての指導を行っています。
自然治癒力を補助、活性化させる治療方法です。毒素を中和したり、除去するために、天然由来の抗ホモトキシン薬を投与し、気になる症状の改善を目指します。
ホリスティック施術メソッドを複合的に組み合わせ、筋力や体力の低下を防ぎながら動物の機能回復を目指します。飼い主様がご自宅で日常的に行えるリハビリメニューの指導も行います。
よく⾒られる病気
- 腰痛・背部痛
- 関節疾患（膝蓋骨脱臼など）
- 加齢性の変化