dentistry

歯科

TOP > 専門外来 > 歯科

歯科の特徴

犬や猫の80%が2歳以上で歯周病を発症するというデータがあります。
歯周病は歯の周りだけでなく、顎の骨まで溶ける病気です。重症化すると顎の骨が折れたり、鼻から膿が出たり、目の下が腫れたりすることもあります。早期発見・早期治療により、歯周病の進行を遅らせ、かつ歯周組織を再生させることが可能です。口臭や歯肉の赤みなどに気づいたら早めに動物病院を受診しましょう。
また、歯が折れてしまった場合は、歯の中の神経が腐ったり膿が溜まったりすることもあります。抜歯だけでなく、適切な治療で歯を残すことも可能です。

麻酔の必要性について

ワンちゃん・ネコちゃんの歯科処置では、痛みやストレスを軽減し、安全に処置を行うために全身麻酔が必要です。
事前に血液検査や画像検査を行い、全身状態を確認しその子に合った麻酔を考え、より安全な全身麻酔を目指します。
全身麻酔中は心拍数等の様々な生体情報を麻酔用のモニターで確認しながら麻酔を維持することで、より安全な麻酔を心がけています。
また、当院ではご希望であればアメリカの獣医麻酔疼痛管理専門医の資格を持っている獣医師による麻酔管理についてもご案内できますので、高齢や持病のあるワンちゃんネコちゃんの歯科処置についてご不安のある方はスタッフにご気軽にご相談ください。

麻酔専門医のご紹介

小田 彩子 Dr. Oda Ayako

略歴
2014年 ノースカロライナ州立大学獣医学部卒業(米国)
2014 - 2015年 テネシー大学小動物臨床インターン(米国)
2015 - 2018年 ノースカロライナ州立大学獣医麻酔科レジデント
2018年 米国獣医麻酔疼痛管理専門医取得
2018 - 2019年 ノースカロライナ州立大学獣医学部麻酔科臨床講師
2019年 日本獣医師国家試験合格(受験資格認定者枠)
2020 - 2022年 Veterinary Anesthesiology Consultant(個人事業)代表
2022 - 現在 名称をCONSCIOUSに変更し、フリーランス獣医麻酔科専門医として活動

小田 彩子

こんな症状はありませんか?

乳歯が残っている
口が臭い
口や歯を触ると痛がる
歯が汚れている

 

これらの症状の原因を取り除くためには歯科治療が必要となります。
症状に気づいた時は、できるだけ早いタイミングで診察にお越しください。早期発見・早期治療により大きな病気に進行する可能性を低くすることができます。

口の健康は命に関わる

イメージ

犬の体格や性別に関わらず、1年に1回の歯科処置を行うことで死亡リスクを18%下げるというデータが海外で報告されています。
歯科処置を1年に1回実施している犬は、処置をしていない場合と比較して、健康で長生きできる可能性が高まると考えられています。

よく⾒られる病気

  • 歯周病
  • 歯折
  • 猫の尾側口内炎
  • 口腔内腫瘍

当院の治療実績

<15歳 ミニチュアダックスフント>

【主訴】
・口臭が気になる
・内分泌の基礎疾患があり、歯石取りをためらっていた

【治療内容】
当院にて歯石取りを実施。幸いにも抜歯に至る歯はなく、術後も元気。

症例紹介

処置前

症例紹介

処置後

<13歳 MIX犬>

【主訴】
・口を触らせてくれない
・歯石が付着している

【治療内容】
なかなか口を触らせてくれないため、歯石が付着。麻酔下で健康診断の検査の際に一緒にスケーリングを実施。歯周ポケットまで磨き、きれいになった。

症例紹介

処置前

症例紹介

処置後

<14歳 MIX犬>

【主訴】
・口臭が気になる

【治療内容】
健康診断を実施。内臓器系は問題がなく、口臭の原因が歯石および歯肉炎由来だったため、スケーリングを実施。臭いも軽減された。

症例紹介

処置前

症例紹介

処置後

<10歳 トイプードル>

【主訴】
・重度の歯肉炎
・多数の歯がぐらついている
・ご飯を食べるのが遅い

【治療内容】
抜歯を実施。残せる歯は歯周ポケットまで磨いた。術後はスムーズにご飯を食べられるようになったとのこと。

症例紹介

処置前

症例紹介

処置前

症例紹介

処置後

症例紹介

処置後