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#46 前十字靭帯断裂【整形外科】

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6ヶ月前からの右後肢の跛行を主訴に来院された3歳のミックス犬のわんちゃん。来院時には患肢を常に挙上しており、筋肉も重度に萎縮していました。整形学的検査、レントゲン検査、関節液検査を行った結果、右後肢の跛行の原因は前十字靭帯断裂と考えられました。まだまだ3歳と若く活動的であり、なんとか歩かせてあげたいという飼い主様のお気持ちから運動機能の回復を目指して外科手術に進むこととなりました。

手術は前十字靭帯断裂に対して主流な方法となっているTPLO手術を実施しました。前十字靭帯は完全に断裂し、時間経過によって消失していました。半月板も割れてしまっていたため、同時に処置を行いました。

当院麻酔科の獣医師とも連携し、全身麻酔も手術も問題なく終えることができました。

発症からの経過が長いため回復には通常よりも時間がかかってしまう可能性はありますが、リハビリも組み合わせて少しでも回復が良くなるよう術後もサポートしていきます。

 

 TPLOは世界的に前十字靭帯断裂に対する標準的な治療となり、当院でも多くの患者さんがこの手術を受けています。発症から早ければ早いほど関節のダメージも軽く済むため早期の介入が望ましいですが、今回の患者さんのように長期間症状に悩まされている患者さんでも手術を受けて頂くことで十分な治療効果は期待できます。術後通常は1回5分程度の運動を1日2、3回から始めて、8〜12週間かけて概ね元の運動量に戻していきますが、慢性経過の患者さんにはこれに加えてさらに専用のリハビリプログラムを組んでいきます。

 

【術前レントゲン】

【術後レントゲン】

 

【参照文献】

Rutherford S, Bell JC, Ness MG. Fracture of the patella after TPLO in 6 dogs. Veterinary Surgery 2012;41:869-875.

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