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症例35 前十字靭帯部分断裂【整形外科】

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1歳8ヶ月のロトワイラーのわんちゃん、急に右の後ろ足を痛がり引きずるとのことで来院されました。このワンちゃんは5ヶ月前に左後肢の前十字靭帯断裂を認め、他院にて手術を受けていましたが、今回は反対側の右後肢に症状が認められました。身体検査、レントゲン検査、整形学的検査、関節液検査を行い、右後肢の前十字靭帯部分断裂が疑われました。飼主様とご相談の結果、まだ若く体重の大きな犬種であることも踏まえ、早期の外科手術に進むこととなりました。

 手術時に関節内を探査すると、2本ある前十字靭帯のうち、頭内側の1本は完全に切れてしまっていました。もう1本が残っている、部分断裂の状態で手術に進めたため半月板は正常であり、TPLOという骨矯正手術を行いました。

 大きなワンちゃんの手術でしたが、当院の麻酔科医である松浦先生の徹底した疼痛管理のもと手術を無事に終えることができました。術後の体調もよく、翌日から患肢も使用して歩くことができました。

 

 前十字靭帯断裂がなぜ起こるのか、犬の場合はまだ正確に原因がわかっていません。時折、今回の患者さんのように若齢で、しかも両足に発生してしまうこともあります。前十字靭帯は部分的に損傷した時点で膝の関節内に炎症が起きることから、その時点で症状が出始めることも多いとされています。また完全断裂する前の部分断裂の時点でTPLO手術をしてあげることで、残っている靭帯線維を保護できたり、半月板や軟骨のダメージをより少なくすることができる可能性もあります。まずは診断が重要となりますので、ワンちゃんの跛行に悩まれている場合にはお気軽にご相談ください。

 

【術前レントゲン】

【術後レントゲン】

 

【参照文献】

 Barger B, Piazza A, Muir P. Treatment of stable partial cruciate rupture (Grade 1 sprain) in five dogs with tibial plateau levelling osteotomy. Veterinary Record Case Reports 2016;4:e000315.

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