さいとう動物病院富岡総合医療センター 年中無休 夜11時まで

年中無休|23時まで受付|CT完備

病院からのお知らせ

症例情報

症例情報

#35 前十字靭帯部分断裂【整形外科】

投稿日:2022年2月23日 更新日:

1歳8ヶ月のロトワイラーのわんちゃん、急に右の後ろ足を痛がり引きずるとのことで来院されました。このワンちゃんは5ヶ月前に左後肢の前十字靭帯断裂を認め、他院にて手術を受けていましたが、今回は反対側の右後肢に症状が認められました。身体検査、レントゲン検査、整形学的検査、関節液検査を行い、右後肢の前十字靭帯部分断裂が疑われました。飼主様とご相談の結果、まだ若く体重の大きな犬種であることも踏まえ、早期の外科手術に進むこととなりました。

 手術時に関節内を探査すると、2本ある前十字靭帯のうち、頭内側の1本は完全に切れてしまっていました。もう1本が残っている、部分断裂の状態で手術に進めたため半月板は正常であり、TPLOという骨矯正手術を行いました。

 大きなワンちゃんの手術でしたが、当院の麻酔科医である松浦先生の徹底した疼痛管理のもと手術を無事に終えることができました。術後の体調もよく、翌日から患肢も使用して歩くことができました。

 

 前十字靭帯断裂がなぜ起こるのか、犬の場合はまだ正確に原因がわかっていません。時折、今回の患者さんのように若齢で、しかも両足に発生してしまうこともあります。前十字靭帯は部分的に損傷した時点で膝の関節内に炎症が起きることから、その時点で症状が出始めることも多いとされています。また完全断裂する前の部分断裂の時点でTPLO手術をしてあげることで、残っている靭帯線維を保護できたり、半月板や軟骨のダメージをより少なくすることができる可能性もあります。まずは診断が重要となりますので、ワンちゃんの跛行に悩まれている場合にはお気軽にご相談ください。

 

【術前レントゲン】

【術後レントゲン】

 

【参照文献】

 Barger B, Piazza A, Muir P. Treatment of stable partial cruciate rupture (Grade 1 sprain) in five dogs with tibial plateau levelling osteotomy. Veterinary Record Case Reports 2016;4:e000315.

-症例情報

執筆者:

関連のお知らせ

#19 骨盤骨折【整形外科】

今週は交通事故の患者さんの来院が続きました。 2歳のわんちゃんで、交通事故による骨盤骨折の治療を希望され来院されました。 骨盤は左右で骨折しており、一部は股関節にも骨折線がかかっている状態でした。痛み …

#32 前十字靭帯断裂【整形外科】

8歳のトイプードルのわんちゃん、急性の右後肢の跛行を主訴に来院されました。散歩中に痛め、1週間経過しても改善がないとのことでした。身体検査、レントゲン検査、整形学的検査を行い、右後肢の膝蓋骨(膝のお皿 …

#30 膝蓋骨内方脱臼【整形外科】

わんちゃんの膝蓋骨内方脱臼の手術がありました。 7歳のトイプードルのわんちゃんで、右後肢の跛行(びっこ)を主訴に来院されました。 身体検査では右後肢の膝蓋骨(膝のお皿の骨)内方脱臼を認めました。鎮静下 …

#12 腹腔内腫瘍【腫瘍外科】

今回は腫瘍外科についてです。9歳のわんちゃんで、数ヶ月前から徐々にお腹が膨らんできたとのことで来院されました。来院時、全身状態は良好で元気食欲もありましたが腹部の膨満を認め、レントゲン検査を行ったとこ …

#47 両側前十字靭帯断裂【整形外科】

左後肢の跛行を主訴に来院された11歳のチワワのわんちゃん。半年以上前から右後肢も痛めていたとのことで、来院時には両後肢共に痛みを認め、歩くのもままならない状況でした。整形学的検査、レントゲン検査等を入 …

さいとう動物病院

さいとう動物病院

年中無休(年末年始を除き)
診察時間:9時~12時/15時~19時
土・日・祝日も診察
群馬県富岡市中高瀬117
0274-64-0854
安中市・高崎市・前橋市・藤岡市・吉井町からもアクセス良好です。
お電話でのお問い合わせ