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症例5 橈尺骨骨折【整形外科】

投稿日:2021年4月2日 更新日:

先週に引き続き、今週も犬の橈尺骨骨折の手術がありました。

5ヶ月のトイプードルのわんちゃんで、体重は2kgと小さな子で下。落下後からの右前肢挙上のため来院され、検査の結果右橈尺骨(前腕部分)の骨折を認めました。

治療方法は前回も記述したように外科的治療と保存的治療(手術以外の方法)に大別されますが、合併症の多さから保存的治療は原則的に推奨されません。また外科的治療の中でもプレートによる内固定(皮膚の中で骨折を固定する方法)や創外固定(皮膚の外で固定する方法)など様々な種類がありますが、術後管理が容易、合併症が少ないという観点から当院では第一選択はプレート固定としています。今回のわんちゃんも、飼主様との相談の末、チタン性ロッキングプレートを用いた内固定法での骨折整復手術を行いました。米国獣医麻酔疼痛管理専門医である小田先生の指導のもと、全身麻酔、疼痛管理を徹底して行い、術中、術後の痛みも最小限に治療を終えることができました。

術後しばらくは安静が必要ですが、数ヶ月後には元通り元気に運動ができるようになってくれると思います。

 

犬の橈尺骨骨折は一般的に認められる整形外科疾患であり、特に小型犬やトイ犬種で頻繁に発生します。前述のようにプレートとスクリューを用いた整復手術が世界的にも最も一般的に選択されていますが、その際用いられるインプラント(プレートやスクリューなどの体内に埋め込む物質を指します)には様々な種類が存在します。形や機能はもちろん、素材にも違いがあり、従来はステンレス鋼製のインプラントが主流でした。しかしながら1940年代頃からチタン鋼開発が進み、現在ではチタン製、チタン合金製のインプラントも一般的に用いられるようになりました。チタンは高い生体適合性(身体になじみやすい)と、osseointegration(骨と一体化する)という特性を持っており、また感染にも強いことから体内に埋め込むインプラントとして重宝されています。近年では様々なチタン製インプラントが動物用にも開発されており、当院でもチタン製インプラントを使用した骨折整復手術を提案させて頂くことが増えてきています。

しかしながらチタン製インプラントにもいくつかの弱点はあり、またその子その子で骨折の部位、折れ方は様々なため、それぞれに合った最適なインプラントの使用を飼い主様とご相談させて頂くことが大前提です。お困りのことがございましたら、獣医師までご相談ください。

 

レントゲン画像

【術前】

 

【術後】

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